8/1 岡山のタコで和風パスタをキメる休肝日
岡山県の漁港より取り寄せた巨大なマダコ(のほんの一部)で、和風パスタを頬張る夏の夕暮れ。
うまいものにはお金を惜しまない20代
20代そこそこの時って、とにかく都心のど真ん中の雰囲気が良くて高い店にためらいなく行けることがステータスだと思っておった。
イタリアンか和食。和食だったらそこでひらめの刺身をポン酢で食べて日本酒なんか飲んで
「昔はマグロが好きだったんだけど、年取ると白身だよね。」
とか言っていた。
(今目の前にいたらマグロのアラで張り倒したい)
それでバーでも行ってタクシーで帰るも、まだまだじゃー!と家の近くでラーメン食べてようやく帰宅。
次の日むくんだ顔と、胃もたれを抱えながら出社して、まあ遊んだしまた仕事して稼がないと。。。とまたPCに向かうのでした。
うまいものや楽しいことを享受するにはとにかくお金がかかると思い込んでいたんですな。
特に東京などの中心部では、企業集団(特に広告代理店)がTVやSNSを通じたメディアで、あの手この手でモノやサービスを武器にお金を使わせようとしてくるので、よほど強い意志をもって変わり者として生きてでもいないと、すぐに「THE消費者」として、
稼ぐ⇒無目的な消費(浪費)⇒またなんとかして稼ぐ⇒なんかむなしいけど抜けられない
という無限ループにはまることになる。
お金を使うことで満足感を得ようとするけれど、得られるのは一時の虚栄心のみ。虚だからむなしい。
よく使うからいつもぎりぎりで、きゅうきゅうとした日々でした。
思い返せばワタクシがそのループから抜け出すきっかけになったのが、日本の各地方との関わりが増えたことでした。
数年前に今日のタコの故郷であります岡山の市場にひょんなことから行くことになりまして、びっくり仰天でした。
目の前で船から漁師さんがおろしたもの、ぴんぴん跳ねてるひらめ、うねうね動いてるタコ、逃げ出そうとするエビ。
また値段の安いこと!都会の1/5以下でないだろうか。
それを家に帰って、タコは漁師さんから聞いたように、自分で塩もみしてぬめりをとり、一瞬湯にくぐらせてからぶつ切りにして、ごま油と塩で。エビはそのままむいてわさび醤油で。
これは死にましたわ。
これまで食べてた魚介類はなんだったんだ。
あの六本木の高級和食は。。。。
考えてみたらそうですよね。漁港から築地などに行くのにまず1~2泊、そこからお店やスーパーなどで無駄にならないようにある程度の期間を使って提供されるわけだから、まず鮮度が段違い。
価格も、漁獲地から市場を経て物流網を使って都心へ、そこから築地や他の卸業者を経由して、飲食店なんかは経費と利益をのっけてまあ3倍でお客さんにはいどーぞとするわけだから、お高いに決まってます。まして東京の高い店舗賃料を回収しようと思ったら、少々安く仕入れたって高いのに変わりなし。
うまいもの・楽しいことは、自分で知恵使って工夫すれば、お金はそこまでかからないのでは??
とこの時ふと、消費者として都会のジュリアナ風お立ち台で、周りの皆に遅れないように、パーティだディズニーシーだとぴーひゃらぴーひゃら踊らされている(いや、自ら踊っている)自分に気付いたのでした。
料理は好きだし、店でプロがやるものと思い込んでいるものでも、工夫して自分でやるようにしてみよう。
お金を出して買うだけではない選択肢を、頭を使って考えてみよう。
お店で食べるほうが楽だけど、自分で作ったほうが楽しいし、何よりうまい!
と思い始めた20代の終わりごろでしたとさ。
タコちゃんをキメる
そんな岡山県のマダコは、先週漁師さんに送ってもらっていました。
当日は刺身で食べ、とても食べきれない残りを冷凍しておりました。
そのうちの2本を取り出し、ぶつ切りに。
先日奈良県の道の駅で買ったしめじは、使わなかった分はベランダで天日干しにしておりました。「ひと知恵!」
こうすると保存がきくし、うまみが増すんです。
(干ししいたけと一緒)
太陽さんありがとう!
フライパンににんにく、唐辛子(一味でもいい)、オリーブオイルをしいてじっくり火を通したら、みじんぎり玉ねぎとしめじ、
タコを入れてざっと炒める。
日本酒を流し込んでしばし待ち、うまみが出てきたと思ったら(適当)醤油、塩で味付け。少し濃いかなくらい。
パスタを固めに茹でて
ざっとタコの泉に入れて、パスタがうまみを吸うようによくかき混ぜて出来上がり。
ベランダの適当栽培の大葉を添えて、胡椒をたっぷりかけて食べます。
うまいの~、ぷりぷり。
塩だけで味付けるぺペロンチーノ系は、素人だと絶品に仕上げるのは難しいけど、醤油で整える和風パスタは失敗しまへんな。
干したしめじからも良いダシが出ていますよ。
200gくらい茹でたけどぺろりんちょです。
マダコは超巨大なのが2700円でした。
(今回、送料がバランス悪くて少し高くついた)
脚の数は8本、頭も食べ応えあって2本分くらいなので計10本として、1本で270円。
このパスタを入れる直前のソースは半分とって、タコ炒めとして堂々と明日の昼のおかずになったので、
パスタだけだとまあもろもろで超大盛りが300円台ですな。
まあ良し。
これが夜飯。
朝昼兼用はこれ。
奈良の肉屋さんで70円のコロッケ(買わされた)の残りが冷蔵庫にあったので、自家製めんつゆ(昨日のうどんのつゆと一緒)
でさっと煮てから卵とじ。
押し麦と一緒に炊いて冷凍しておいたごはんに乗せました。
しかし、卵を流し込んでふたしていた時に火を止めるのを忘れて失敗。。。
煮大豆と、先日余った奈良のひもとうがらしを刻んで醤油に漬けておいた適当な醤油漬け(冷奴にかけたい)
きんぴらごぼう
太くて長いやつが100円だったので、ごぼうサラダときんぴらと両方で1週間以上楽しみました。
ごぼうってダイレクトに体に良い感じするよね。
きゃべつと残り物のチャーシューを炒めて鶏がらスープ(自家製。そのうち書きます)であっさりあんかけにしたもの。
これらは全部常備菜?というか冷蔵庫の残り物。
時間ある時に残ってる野菜中心に作っておくだけ~。
ピース、ピース。